これは、保護犬の今までの生活環境にもよりますが、基本的には慣れていない事が多く、また新しい環境とも相まって、飼い主が思っているような行動が出来ない可能性があります。
もっとも、保護犬にも色々とありますので、中にはとても人懐っこい性格の保護犬もいると思いますが、その反対で今まで人間に良くしてもらっていない、または酷い目にあわされていたため人間に恐怖心を持っている保護犬もいます。
そのため、保護犬を自宅に迎え入れた際には、保護犬の行動をよく観察して、保護犬の性格を見抜いてその性格に合った接し方を行う必要があるのです。
保護犬によってはいきなり暴れる可能性があります
暴れるという表現は少し大げさかもしれませんが、
●保護犬=今までの生活環境
があるため、その生活環境が変われば思わぬ行動を起こしてしまう可能性があります。特に、保護犬の中にはとても神経質になっている犬やとても臆病な犬がいるため、保護犬の性格を見極めるためにも初期の対応はとても重要になって来るのです。
ちなみに、我が家にきた保護犬のポメラニアンは、どうやら後者のようで、最初は自宅の中に入れようとしても怖がってか外に逃げようとしたり、部屋の隅っこから離れないなど、かなり人間に対して恐怖心を持っている事が伺えました。
下記の記事内の画像を見ていただければ分かりますが、我が家の保護犬は当初サークルの奥の隅っこに座り込んでしまい、そこからは中々動かなかったですね。
そして、私が近づこうとしたら、逆に保護犬から向かってきて噛みつかれました。さらに、もう一度近づいたらまた噛みつかれたので、しばらくは手袋をはめて保護犬と接していました。
犬と接するために手袋をするというのは、一般家庭で犬を飼っている人から見ればあまり考えられないと思いますが、これが保護犬になってくると今までの生活環境によっては人間を近づけたくないという思いから噛んでくる事があるため、保護犬が新しい生活環境に慣れるまでは油断は出来ません。
保護犬の初動は慎重に行って下さい
保護犬が初めて何かを行う場合には、どのような行動を取るのか?の予測が難しいため、慎重に行う必要があります。
例えば、前回の記事で解説しましたが、初めて保護犬が散歩に出る際には、しっかりとハーネス&リードを付けて急な飛び出しを防止する必要があります。
また、保護犬を初めてシャンプーする場合には、保護犬がお風呂場の床で滑らないように床に滑り止め防止のマットを敷く、または何か桶のようなものを用意して、その桶の中でシャンプーを行うなどの対策が必要になります。
特に、ポメラニアンの場合には脚が細くて弱いため、シャンプー中に暴れだしてしまうとお風呂場で脚を滑らせてしまい、脱臼してしまう可能性がありますので、あらかじめお風呂場の足場が滑らないようにしておく必要があります。
ちなみに、我が家ではお風呂場での滑り止め用として、下記画像のような市販のタイルカーペットを2枚程敷いてからシャンプーを始めます。こうする事によって、ポメラニアンがお風呂場で滑る事無くシャンプーを行う事が可能です。
ドライヤーにも注意が必要です
それと、シャンプー(リンス)後にドライヤーを使って保護犬の被毛を乾かす必要がありますが、この時にも保護犬が滑らない、または逃げ出さないようにあらかじめ対策を行っておく必要があります。
例えば、我が家ではシャンプーリンス後には必ずドライヤーを使って保護犬の被毛を乾かしますが、その際には
●椅子と首輪&リード
を用意して、保護犬ポメラニアンが逃げ出さない&椅子から落ちないようにしてからドライヤーを使うようにしています。もっともこれは
●猫と違って犬は高いところが苦手
という習性を利用しての事ですが、機械の音が苦手という保護犬もいると思いますので、ドライヤーを使う際には保護犬をあまり動けないようにする事はもちろんですが、ドライヤーの機械音に敏感なのか?そうでは無いのか?の確認も必要になります。
そして、保護犬がドライヤーの機械音でも大丈夫であれば、そのままドヤイヤーを使って問題ありませんが、機械音に敏感の場合には、
●吸収タオルで拭く→短時間のドライヤー→ブラッシングで被毛をほぐす
を繰り返してみて下さい。私の経験上、こうする事によって被毛の長いポメラニアンでも多少は時間が掛かりますが被毛をサラサラにする事が出来ます。
また、保護犬がドライヤーの機械音に対して敏感な場合には、無理にドライヤーを使い続けると体調を崩してしまう可能性があるため、最初は短い時間から始めて徐々に使う時間を伸ばしていくようにして下さい。何事にも慣れが必要になります。
まとめ
人間も保護犬もそうですが、初めての環境では色々と慣れていない事がありますので、どうしたら良いのか?が分からないケースがあると思います。
ただ、人間とは違って保護犬は言葉が話せないため、飼い主によってその行動を管理する必要があります。
そのため、散歩にせよお風呂にせよ、保護犬が初めて何かを行う時には、あらかじめ準備を万全にしておいて焦らず慎重に行動して下さいね。
コメント